成人の日(12日)を前に4日、日高、美浜、みなべの3町で一足早く成人式が行われた。各会場にはりりしいスーツ姿の男性や晴れ着の華やかな女性たちが集まり、首長らから激励を受けて大人の仲間入りへ決意を新たにした。
 日高町は中央公民館であり、対象者90人のうち75人が出席した。松本秀司町長は「お互いを尊敬し、そこから生まれる協調、人と人とのつながりを大切にし、どのような困難にも負けない強い体と精神力を育て、失敗を恐れずこれからの時代に必要な担い手として成長されることを願っています」と式辞。新成人を代表して楠岡孝之さん(原谷)が「いままで以上に人と人とのつながりを大切にし、どんな小さなことでも人の役に立てる大人になりたい」などと力強く述べ、新たな一歩を踏み出した。
 シャンパンで乾杯したあとには中央公民館前の駐車場でバルーンリリースや記念撮影も行われた。
 美浜町は地域福祉センターで行われ、ことしの対象者80人のうち男性28人、女性34人の62人が出席。森下誠史町長は昨年、ノーベル平和賞を受賞した17歳のマララさんの「すべての子どもたちが学校に行くのを見るまで、私は闘い続ける」という言葉を紹介し、「彼女のように信念に従い勇気を持って行動することは、いつの時代においても感動的です。これから社会をつくっていく皆さんも、正しい信念に基づき、勇気を持ってことに当たる姿勢を持ってください」と激励した。
 新成人を代表し、田中優花さんが誓いの言葉、山本悠世さんが謝辞を述べ、式典終了後のアトラクションでは松洋中学校時代の恩師のビデオメッセージ、松洋中応援歌の合唱などが行われた。