近畿高校選抜ホッケー大会男子の部が20、21の両日、兵庫県の甲南大学六甲アイランドグラウンドで行われ、由良町吹井の濵中裕太選手(2年)がメンバー入りしている県代表の箕島が4年ぶり9回目の全国選抜大会出場を決めた。濵中選手はGKのポジションで全3試合フル出場し、無失点の大活躍だった。
 近畿2府4県の代表6チームが参加し、3チームずつA、B2つのプールに分かれてリーグ戦を行ったあと、A1位とB3位、AとBの2位同士、B1位とA3位がそれぞれ代表決定戦として対戦。代表決定戦の勝者3チームが来年3月25日から30日まで岐阜県グリーンスタジアムで開催される第46回全国高校選抜ホッケー大会の出場権を手にした。
 箕島は甲南(兵庫)を3―0、立命館(京都)を1―0で破り、Bプール1位。代表決定戦では星光(大阪)に4―0で快勝し、見事全国出場を決めた。
 初日のプール戦は土砂降りの雨の中だったが、濵中選手は落ち着いてプレー。必勝を期す2日目の代表決定戦でも相手にゴールを許さず、チームの勝利に大きく貢献した。
 和歌山県大会では2試合計3失点で悔しさをにじませた。3試合完封の今大会は「声を出して、DFとの連係がうまくいきました」と笑顔いっぱいに振り返り、自身初出場となる大舞台へ向けては「みんなの迷惑にならないよう、イージーに得点されないように頑張りたい」と抱負を語った。箕島男子の楠木賢史監督は「全国ではまず初戦突破が目標。来年は和歌山国体も控えているので、はずみをつけたい」と話し、「GKは後ろから全体を指示する大事なポジション。失点を1点でも少なく、ゴールを死守してもらいたい」とさらなる守護神の活躍に期待を込めた。