「宮子姫の里をつくる会」が、今月7日に「みんなのワークショップ」を開いた。「日高日本一バザール」や「デパ地下風」など4つの事業プランが提案され、今後実現に向けて取り組んでいく。
 興味深かったのは、講師を務めた和歌山大学経済学部の大澤健教授のワークショップの手法。言い方は悪いが、キツネにつままれたような感じで、何だか知らないうちにまちづくりが進む。簡単に説明すると、3班に分かれて参加者が個々に考えてきたまちづくりのアイデアを発表。①御坊・日高らしい②みんながやる気になる③儲かる――の3つに当てはまるかどうかでそれぞれのアイデアに優先順位を付けて、いろいろミックスしながら4つの事業プランが組み立てられた。最後に参加者がそれぞれいいと思った事業プランに投票。また優先順位を付けると思いきや、大澤教授がポツリ。「皆さんだまされましたね。投票した人はその事業の実現に向かって取り組んでください。いいと思ったのだから実行しましょう」。あれよあれよという間に世話人や補佐役が決められ、プランの具体化に向けて進めていくことになった。他の団体などのワークショップでは格好よく提言するのはいいが、実際に動き出さないことが多い。それでは前に進まない。
 さらに大澤教授は「本気でやることで意味が出てくる。事業プランがうまくいかなくてもいい」と説明。つまり事業プランが仮に失敗でも、なぜ失敗したのか分かっただけでプラス。何よりもその過程で互いに協力する仲間ができた意味は大きく、次に何かを実行する力になっていく。その仲間は多ければ多いほどいい。やはりまちづくりには仲間づくりも欠かせない。     (吉)