日高広域消防の消防長視閲訓練が8日から始まり、9日には中津出張所で行われ、隊員が火災消火や救助技術を披露した。
 建物火災を想定した訓練では、関係者からの聞き取りで2階に逃げ遅れた男性がいることが判明。隊員ははしごで2階ベランダに上がり、空気呼吸器を装着した2人が屋内に突入した。壁伝いに進み、倒れている模擬人形を発見すると、一人が抱え、もう一人は出口を確認しながら引っ張って無事脱出。バスケット担架に乗せてはしごとロープを使って救出した。5㍍下の竪穴で作業していた男性が意識不明になったとの想定で救出訓練も行った。山西良一消防長は「毎月行っている訓練の総仕上げとして年に1度行っている。互いにいい競争心を持って技術を磨き、若手にも伝えていきたい」と今後も訓練を重ねていくとした。