30日投開票の知事選は26日、自民、公明、民主、社民県連が推薦する現職仁坂吉伸候補(64)=和歌山市東高松=が日高地方に入り、夜には御坊市民文化会館で個人演説会を開催。約400人(主催者発表)が詰めかけた。
 仁坂候補は県財政の再建、高速道路等のインフラ整備など2期8年間の実績を振り返り、3年前の台風12号豪雨については「多くの関係機関の協力を得たなかでも、復旧に関してはとくに建設業界の皆さんの力が大きかった。当時の動きを今後にも生かすため、いまは常備軍化もできているので、各段に能力が高まっている」と述べ、教訓を生かした災害復旧対策に自信をのぞかせた。
 ほかにも、人口減や巨大地震の津波避難対策、高齢者福祉、観光、産業など積み残された課題を挙げ、「私はこれらを早期に解決する知事でありたい。あれもこれもやろうというバラマキは財政を破綻させるが、県民が懸命に働く意欲を失わないよう支援しながら、将来の和歌山を担う子や孫の世代のために必要な投資をしていきたい」とし、「来年は国体で皆さんとともに大いに盛り上がりたい。そのために私もちょっと元気になれるよう、ご支援をお願いします」と呼びかけた。
 演説後は参加者全員が立ち上がり、新風会議員連盟会長の向井孝行市議が音頭をとり、選挙圧勝への「ガンバロー」三唱で締めくくった。