御坊商工会議所青年部が考案した「花まる焼き」を知っているだろうか。焼きそばや卵、ソースなどを使ったいわゆるB級グルメで、各種イベントで販売しておりことしで5年目。先日は和歌山市で行われた「第14回和歌浦ベイマラソンwithジャズ」にメンバーが花まる焼きのTシャツを着て出走するなど、PRにも頑張っている。
 もともとは、青年部が御坊の名産品や伝統工芸に頼らず、何もないところから自分たちで価値を作り上げ、まちおこしにつなげていこうと考案し、昨年はレシピも公開した。御坊では「やました」さんの元祖せち焼きが有名だが、花まる焼きの作り方は結構違っており、詳しくは青年部のホームページでどうぞ。
 青年部が目指しているのは、花まる焼きが地元名物として定着すること。もう一つ、将来の夢として考えているのが、全国B級グルメのチャンピオンを決めるB-1グランプリへの出場。全国の有名店がエントリーするため、グランプリへの道は厳しいだろうが、実はいまのところ出場さえできず、門前払いの状態になっている。
 というのは、明確に規定されているわけではないが、その食べ物が地域に根付いていることが出場の条件となる。地域に根付くというのがあいまいで分かりにくいが、家庭で作ったり、飲食店のメニューで出してくれたりして、もっと普及すれば地域に根付いた名物になったと言える。つまりみんなで盛り上げていくことが肝心で、そうすればB-1にも出場できるし、観光客用の名物としても人気が出るかもしれない。聞いたところ、花まる焼きが提供されている飲食店はまだ少ない。数多い居酒屋の皆さんもご一考を。   (吉)