由良町のボランティア団体、ゆらおはなしの会(高垣由美子代表)が公益社団法人読書推進運動協議会(東京都)の第47回優良読書グループ表彰を受け、町教育委員会の坂田善幸教育長に受賞を報告した。
 表彰は読書週間の行事の一環として行われ、ゆらおはなしの会は「読書会を作り育て、読書運動の推進に尽くしてこられた」と県内で唯一受賞した。平成11年に設立、8月現在の会員数は19人。「子どもたちに読書の喜びを、本との出会いで豊かな心を」をスローガンに、町内3公民館、知的障害者厚生施設、特別支援学校などで月1回読み聞かせの活動を行っていることや年1回の新作影絵発表、町内小学校での読み聞かせと影絵劇上演などが高く評価を受けた。表彰式は今月5日に県立図書館であり、高垣代表ら4人が出席。賞状を受け取った。
 高垣代表と濵﨑礼子副代表が坂田教育長に受賞を報告。坂田教育長は「いま本を読まない子どもたちが増えており、皆さんの活動は大変大切なこと。教委としても本読みに力を入れていく方針で、ぜひ来年は町の家庭教育講座の講師をやってもらって、本の楽しさを伝えていってほしいと思います」と一層の協力を呼びかけた。高垣代表からは「メンバーの高齢化や参加者が減っているのが課題」との話があったが、今後も若い母親らに積極的に働きかけていくなど、読書運動推進へ取り組むことをあらためて誓っていた。