30日投開票の知事選で18日、「市民オンブズマンわかやま」事務局長の畑中正好候補(62)=共産党推薦=が告示後初の日高地方入りした。
 日高川町からスタートし、役場前で街頭演説。畑中候補はまず現政権について「戦争をできる国にしようとし、また増税で暮らしを苦しめている」と批判したうえで、「現知事は国の悪政をそのまま進めようとしており、官僚政治を県政でしようとしている」と指摘。さらに「和歌山は地域経済の衰退や人口減など課題の先進地という不名誉な呼ばれ方をしている。2期8年間務めてなぜこのように課題が山積みなのか。それは県民に目線が向いていないから。ここで流れを変え県民目線の県政にしましょう」と熱弁。沖縄県知事選で、アメリカ軍普天間基地の移設計画に反対している翁長雄志氏が当選したことを取り上げ、「沖縄では国の言いなりにならない知事が誕生した。和歌山でも国の悪政の言いなりにならない県政を誕生させようではありませんか」と声を張り上げ、支持を呼びかけた。
 この日は日高地方の各市町を回り、夜は御坊市で個人演説会を開いた。