南部ライオンズクラブ(畑﨑周定会長)は15日、田辺市の紀南文化会館大ホールで元宮崎県知事の東国原英夫さんを講師に招いて講演会を開いた。結成45周年記念事業で、約700人が来場。東国原さんは芸人時代の面白いエピソードを交えながら、地方の活性化対策についてアドバイス。「人口減少などの問題もあるが、ピンチはチャンス。なせば成る」と語った。
 南部ライオンズクラブの結成45周年を記念したチャリティー事業。チケット(1枚1000円)の販売全額を豪雨災害のあった広島市に寄付する。
 講演のテーマは「地方の活性化が国を救う~紀南をどげんかせんといかん!」。東国原さんはお笑い芸人だった「そのまんま東」当時のことを話し、ビートたけしさんに弟子入りに行った時のこと、テレビの生番組で熱湯に入ったこと、ビートたけしさんらと一緒に講談社の週刊誌編集部に殴り込みにいった事件などについてユーモラスにテンポよく語った。元お笑い芸人の話術に、会場からは終始大きな笑いが起こっていた。地方の活性化対策については「全国約1800の市町村が30年後には半分になってしまうともいわれており、少子高齢化も一層進んでくるなど、地方には多くの問題がある。しかし地方分権がいわれる中、各地方が独自のアイデアで問題を解決して発展につなげていくことが大事。ナポレオンも『不可能はない』と言った。ピンチはチャンスと思って頑張っていこう」と語った。