みなべ町など紀南地方10市町のごみ最終処分場の建設計画を進めている紀南環境広域施設組合(管理者・真砂充敏田辺市長)は、最終候補地の田辺市稲成町の町内会(室井修一会長)と建設で基本合意した。順調に進めば、平成30年度中に供用を開始する見込みとなっている。
 計画している最終処分場は、南紀田辺インターチェンジから北へ約300㍍の場所。埋め立て面積は2.4㌶、供用期間は15年間を想定し、容量は約20万立方㍍。管理型最終処分場で、一般廃棄物と産業廃棄物を埋め立てる。産業廃棄物の割合は5%。
 同組合は、平成23年5月に稲成地区を最終候補地として選定。翌24年8月から現地の詳細調査を進め、稲成町の町内会と建設の基本合意に至った。今後は用地測量、地権者との交渉などを行い、順調に進めば来年度から着工となる。供用開始は30年度中の見込み。
 みなべ町では、平成24年度から山内の改修した最終処分場を運用しており、一般廃棄物の焼却灰と埋め立てごみを埋設。容量は1万立方㍍で、計画では供用開始から数えて約10年間、33年度ごろまで使用できるという。町では、この処分場が満杯になり使用できなくなってから、広域で建設する最終処分場に搬入することになる。