日高高校(上田優人校長)は11日、周辺の保育園や小学校などと合同で総勢約1600人規模の防災訓練を実施した。
 大地震が発生し、津波が襲来と想定。日高高校生720人、附属中学生240人のほか、御坊小児童、つばさ、わかば、愛徳の3保育園と御坊、はこぶねの2幼稚園園児、地域住民らが避難=写真=。約18分後に全員が3階の各教室に避難した。合同での訓練は初めてで、避難した際の混雑状況などの調査が目的。担当の山東憲司教諭は「階段での混雑も思ったほどでなく、比較的スムーズに避難できた。今後、参加者から報告してもらい課題を見つけていきたい」、参加した各園の保育士らも「日ごろの練習もあってか迷子になる子らもなくスムーズに避難できた。人数が多い分、園児たちもいつも以上に緊張感を持って取り組んでいました」と話していた。
 避難したあとは各教室や体育館などで防災スクールを開き、市消防やJA紀州などの協力でさまざまな防災に関する体験や炊き出しを行った。