来年1月11日告示、18日投開票の御坊市議選(定数14)で、3人目の新人となる松屋久紀氏(47)=野口、会社員・㈲道成寺観光開発=が、10日に出馬表明した。
 平成23年の前回選挙にも出馬した経験があり、この4年間で「いろいろな人と会い、勉強させていただいたことは大きな財産」と振り返りながら、今回の選挙については「未来の御坊市を今!」をキャッチフレーズに「特に人口減少対策に取り組みたい」と意欲。その上で▽福祉充実▽防災対策▽市街地活性化▽地場産業活性化――を目標に掲げ、「自民党木国政経塾1期生を修了し、現在2期目。政治とはボランティアから道路建設まで幅広く含まれることを学んだ。北山村はジャバラでまちおこししているが、御坊市にもいろんな宝があり、中でも大賀ハスを保存・伝承し、観光につなげたい。防災では津波避難タワーの建設はもちろん、命山(人工高台)を整備し、普段はサッカー場として活用するようなことを提案していきたい。また、災害救助犬の育成とドッグラン設置で、雇用確保にもつなげたい。これらの取り組みが人口減少対策につながる」と述べた。このほか津波避難訓練やゲリラ豪雨対策の重要性なども訴えている。出馬に際しては自民党公認を受けており、これで市議選の同党公認は5人となった。
 新人は、先月16日に政治団体「御坊布武の会」代表の山本勝也氏(54)=島、飲食店経営=、今月1日に宮路雅仁氏(51)=湯川町小松原、会社役員=がそれぞれ名乗りを上げており、松屋氏を含めると3人となった。ほかにもうわさがあるが、早くから活発に動いていたのはこの3人だけ。一方、現職は14人全員が出馬の構えで、大激戦の選挙戦突入が予想されている。