国内最大規模のご当地バーガーの祭典「とっとりバーガーフェスタ2014」が9、10の両日、鳥取県大山町で開かれ、和歌山県からは南高梅を丸ごと挟んだ㈱カワ(本社・広川町、川良弘代表取締役)の新商品「紀州梅バーガー」が参戦。2日間にわたる来場者と審査員の投票の結果、人気のあわじ島オニオングラタンバーガーなどを抑え、見事、初出場で日本一に輝いた。
 紀州梅バーガーは、和歌山産の食材を使った新たな地域ブランドの創出を目的に、県と県内の食品加工企業などでつくる県食料産業クラスター協議会の紀州梅バーガー開発研究会が開発した。具材を挟むバンズにパン工房としてのこだわりをみせ、熊野の八咫烏(やたがらす)、八代将軍吉宗など和歌山県民になじみ深い「八」にあやかり、小麦やとうもろこしなど8種類の穀物で作った「八穀バンズ」を使用。中身は「紀州うめどりのチキンカツ」「はちみつ南高梅」、梅ピクルス入りのタルタルソースと特製黒ソースの「W梅ソース」などが入り、「和歌山の美味しい!!」を凝縮したご当地バーガーとなっている。
 6回目となることしのバーガーフェスタには、昨年覇者の兵庫県淡路島から「あわじ島オニオングラタンバーガー」、奈良県吉野川のアユを丸ごと使った「吉野大淀鮎フライバーガー」など全国から30チームが出店。来場者の投票などの結果、一般投票756点(3位)、審査員要点1383点(1位)の2139点を獲得し、2位のあわじ島オニオングラタンバーガー(一般927点、審査員816点)に396点差をつけて優勝。見事、グランプリに輝いた。
 カワ本社企画室の今西廣典さん(34)は「昨年グランプリのあわじ島バーガーは大会前からテレビにも取り上げられ、フェスタでも1時間以上の長い行列ができていましたし、まさかうちが優勝するとは、本当にびっくりしました。みなべ町や県の方のご支援を受け、梅という大きな看板を背負っての参戦でしたが、いい結果になってよかったです」と話している。
 紀州梅バーガーは1個422円(税込み)、県内外16店舗で販売している。