日高高校(上田優人校長)は1日、体育館で創立百周年記念式典を行い、在校生約950人をはじめ関係者ら1000人以上が出席。上田校長は「先輩が築かれた伝統を受け継ぎ、さらに新たな価値を加え、『日高から世界へ』を合言葉に世界で活躍できる人材を育成していきたい」と決意を新たにした。
 百周年事業実行委員会の山下眞玄実行委員長の開会の辞で幕開けし、合唱部主導で日高高等女学校校歌、旧制日高中学校校歌、日高高校校歌を斉唱。上田校長は「日高高校は過去100年で2万7000人以上の卒業生がおり、さまざまな分野で活躍し、日高の名声を上げています。現在の生徒たちも旧制日高中学校時代の『文武両道と質実剛健』の精神を受け継ぎ、100周年のモットーにもなっている『受け継ぐ伝統、輝く未来』を実行しています。先人たちによって脈々と受け継がれた伝統や文化、歩んできた足跡を見つめ直しさらに飛躍していきたい」と式辞。同窓会の津村尚志会長が「日高高校は明日から150、200周年へ向けた新しい一歩を踏み出します。これからさらなる努力で輝きを増した150、200周年を迎えられることを信じています」とあいさつ。来賓祝辞では仁坂吉伸知事が「100年という歴史の一こまに居合わせたことは、皆さんの人生の誇りになると思います。この誇りの気持ちを大切に頑張っていただきたい」、二階俊博代議士は「100周年を記念に、皆さんは多くの方々から祝いの言葉をいただき期待されています。ここを一つの起点、バネにしてこれからの社会を堂々と歩んでもらいたい」とそれぞれ在校生にエールを送った。生徒を代表して駒木聖前期生徒会長が「いまここにいる生徒たちは今後、日高高校が大きなことを企画することになれば、今回先輩たちが私たちにしてくださったことを思い出し、すぐに駆けつけます。これからも日高高校生であることに誇りを持って進んでいきたい」と決意を述べた。このあと特別功労者表彰として二階代議士を表彰。謝辞では二階代議士が「後輩に向けて」をテーマにメッセージ。日高高校生時代、初めての甲子園出場を決めた野球部を応援するため、全国で初めての女子応援団を作った思い出話などを紹介し、「日高高校を卒業させてもらったことを大変誇りに思っている。皆さん、社会に出ていろんな場面に遭遇することになりますが、日高高校を卒業していればどこにいっても恥ずかしくないし、負けない。勇気を持って皆さんも頑張ってください」とエールを送った。会場には生徒のほか歴代校長らも出席し、100周年を祝った。午後からは記念講演として同校昭和39年卒業生で「医療法人聖光園細野診療所」の中田敬吾理事長が「漢方について」をテーマに話した。