安珍・清姫伝説にちなんで、田辺市の一願寺や日高川町の道成寺を巡る女性限定バスツアー「清姫ゆかりの美人旅」が11日から1泊2日で行われた。初日は龍神温泉の宿泊先で作家中上紀(のり)さん(43)の講話とガールズトークが行われ、2日目は道成寺の書院で日本舞踊家尾上菊透(きくゆき)さん(34)による和の作法講座も。台風接近を前に、女子力アップの企画がぎっしり詰まった旅を満喫した。
県の振興局政策コンペ事業として、日高、西牟婁、東牟婁の3振興局が合同実施する紀中・紀南の不思議伝説PR事業の一環。安珍・清姫の悲恋物語をモチーフに、女性観光客をさらに和歌山へ呼び込むことを目的に、23歳から53歳までの26人が参加した。
旅はJR紀伊田辺駅を出発して中辺路町の清姫渕、一願寺などを巡り、夜は日本三美人の湯の龍神温泉につかってコラーゲンたっぷりのスッポンがメーンの美人会席に舌鼓。さらに、特別ゲストの新宮出身の芥川賞作家、故中上健次さんの長女で作家の中上紀さんの清姫にまつわる講話、男性は立ち入り禁止の恋愛に関するガールズトークも行われた。
2日目は道成寺で小野俊成住職の絵とき説法を聞き、本尊や秘仏の説明を受けたあと、書院で和歌山市出身の尾上流舞踊家、尾上菊透さんによる和の作法講座に臨んだ。尾上さんは「作法といってもいろんな形があり、正座から立ち上がる動きや襖を開け閉めする動きにも、流派や先生の考えによって違いがあります。一概にどれが正しいというものではなく、相手の方に失礼がないよう、不快感を与えない気遣いが大切だと思います」などと話し、形や動きが違っても本質、目的はどの作法も同じようなものだと説明した。
大阪から会社の先輩と参加した松村ももさん(26)は「この内容で1万円は本当にお得。道成寺はもちろん、和歌山の観光はまったく初めてでしたが、いろんなところを回って、いろんなことを知ることができ、女子力がアップできたと思います」と話していた。

