御坊市社会福祉協議会(中村宏次会長)の愛の日チャリティーバザーは、ことしは中止の話が出ていたが、例年通り11月に開催する方向となった。当初、事務局サイドではバザーの準備会場となる福祉センターが改修工事中で使えないなどの理由で中止を提案。しかし、理事から「福祉向上へ長年続くイベント。何とか工夫して開催すべき」と強い反発があった。これを受けて方針転換し、準備会場は市立体育館が検討されている。
 バザーはことしで38回目。昨年は広く一般から提供があった雑貨や食器、陶芸品など6800点を格安で販売。多くの主婦らで大盛況となり、売上金の127万1600円は、福祉向上に活用されている。開催時期は毎年11月の第3日曜日に設定されており、会場は市立体育館を利用(昨年は同体育館が改修工事中のため御坊小学校体育館)している。
 ことしのバザーについては、去る22日の理事会で事務局から「準備会場の福祉センターが使えないため中止にしたい」と提案があった。それによると、バザーの準備としては約2週間にわたり販売物品の仮置きや値付け作業の場が必要で、これまで福祉センターで行っていた。また、提供者が物品を搬入してきた際には社協の職員が対応できて都合がよかった。これに対して理事からは「福祉向上に貢献しているイベントであり、買い物する側も楽しんでいる」などとことしの開催を求める声が上がり、「一度中止するともう開催しなくなるのではないか」との不安の声もあった。さらに準備会場については「学校の空き教室や市役所の会議室など協力を求めて利用できないのか」との提案があった。結局、理事会の場では中止または開催するのかの結論を先送りにしたが、その後、役員と事務局で協議し、開催する方向でまとまった。正式には10月上旬のバザー実行委員会で決定する。ネックの準備会場としては、バザー当日の会場ともなる市立体育館を考えているが、各種スポーツなどでの利用もあるため2週間ずっと借りるわけにもいかず、短期間で人員を増やして値付け作業の準備を進めることを検討している。