美浜町は浜ノ瀬にある松原浄化センターに沿岸監視カメラを設置し、関係者だけでなく住民もホームページからリアルタイムの映像を確認できるようになった。台風接近時等に日高川河口の水位や煙樹ケ浜の波の状況をパソコンで確認でき、カメラの向きや角度の変更、ズームなどの操作も思いのまま。防災担当職員も海が荒れて危険ななか、現場まで行く必要がなくなる。
 下水終末処理場の松原浄化センターは日高川と西川の河口にあり、カメラはセンター外壁の煙樹ケ浜方向と日高川河口方向に2台設置。いずれも12㍍ほどの高さにあり、24時間、リアルタイムの映像を中継する。
 これまで津波注意報等が発令されたときは、防災企画課の職員が現場まで行って波の状況を確認していたが、今後はこのカメラ監視により身の危険がなくなるほか、高波や津波の危険がある場合はすぐに住民に周知できる。
 監視カメラの映像は町のホームページでだれでも見ることができる(ブラウザの設定が必要)。カメラの向きと角度のほか、最大36倍のズームも自分で操作でき、日高川河口方向のカメラは塩屋町の国道沿いの家や事業所のプライバシーに配慮し、建物にはモザイクがかけられている。
 防災企画課は「カメラは24時間起動しますが、災害の発生が予測されるような場合は警防活動を優先するため、一般への映像配信を停止することがあります」と話している。