御坊市制施行60周年記念花火大会が23日に日高川河川敷で開かれ、約5万人の見物客でにぎわった。心配された雨の影響はなく、大玉連発や「水上自爆」と「スターマイン」の競演など約2400発が、節目の年にふさわしく鮮やかに夏の夜空を彩った。見物客からは大きな拍手と歓声が起き、過ぎ行く夏を惜しんでいた。
 例年通り司会者のカウントダウンで花火がスタート。「ドーン、ドドーン」と赤、青、黄など色とりどりの打ち上げ花火が音と光のファンタジーを演出。60周年を記念した大玉15連発や鑑賞玉の20連発では、夜空を覆い尽くすような迫力の大輪で魅了した。クライマックスでは日高川の水面からドーム形に広がる水上自爆が次々と披露される中、河川敷からはスターマインも打ち上がり、見物客の歓声も一段と大きくなっていた。
 本部席がある日高川堤防には大勢の人だかり。18㍍道路ではたこ焼きやかき氷などの露店も出され、盛況となっていた。この日は、午後8時の開始直前に雨が降ったが、花火の打ち上げの間はやみ、花火終了後しばらくして再び雨が降った。実行委員会は「心配していた雨の影響もなく無事開催できてよかった。節目の年を祝う思いが通じたのでしょうか」と話していた。