8月9、10日の台風11号による県内の農林水産業被害額が18日時点の集計で7億7980万4000円となり、前回(11日時点)発表の被害額より3億7454万6000円増えた。前回から大きく増えたのは林業関係で、日高川町の林道16カ所、みなべ町の林道8カ所など総額は2億1460万円の増。日本政策金融公庫和歌山支店農林水産事業は18日、台風による災害に関する相談窓口を開設した。
 18日時点の被害額7億7980万4000円の内訳は、農作物等が2億2589万9000円、畜産関係が2538万円、農地・農業用施設が2億7700万円、林業関係が2億4070万円、水産業関係が1082万5000円。林道被害の報告が多くを占める林業関係は、前回発表時より2億1460万円増え、田畑の畦畔の崩壊や道路、水路等に被害があった農地・農業用施設は1億1100万円の増。農作物では紀の川市や紀美野町の柿(3744万1000円)、湯浅町や有田市のミカン(3153万円)などが大きく、日高地方では御坊市のゴーヤが387万8000円、美浜町のキュウリが210万8000円、御坊市の切花類が150万円などとなっている。
 日本政策金融公庫和歌山支店農林水産事業は台風12号・11号による災害に関する相談窓口を開設し、農林漁業施設資金(災害復旧施設)と農林漁業セーフティネット資金(災害)の融資、返済に関する相談に対応している。相談はフリーダイヤル0120―926425。