第59回全国高校軟式野球選手権近畿大会の決勝が5日に滋賀県彦根市の彦根球場で行われ、県代表の南部が比叡山(滋賀)を1―0で下して19年ぶり2回目の優勝。25日から兵庫県内で開催される全国大会への出場を決めた。南部は舟越、樫本の両投手が相手打線を無安打無得点に抑え、虎の子の1点を守りきった。池田哲也監督は大舞台へ向けて「自分たちの野球で優勝を狙いたい」と意気込んでいる。
 近畿大会には和歌山、奈良、京都、滋賀の4県代表が出場。南部は初戦で立命館(京都)に2―1で逆転勝ちし、勢いに乗って決勝に臨んだ。
 決勝は序盤から息詰まる投手戦。南部は2回と5回に走者を得点圏に進めるが、後続が断たれ、両チームとも無得点のまま終盤を迎えた。南部は8回、2死一塁で1番・樫本が左中間を破る三塁打を放ち、待望の先制点。守っては先発の舟越が5回まで、6回からは樫本が2番手登板し、それぞれ被安打0の快投を見せた。
 池田監督は「最初から継投を考えていた。好投していた舟越の交代にも迷いはなかった。両投手がよく投げてくれたし、細かいミスも全員でカバーできた」と勝因を話し、樫本竜主将は「大勢の皆さんの応援の力で優勝することができた。全国でも優勝できるように頑張りたい」と闘志を燃やしていた。
 全国大会には各予選大会を勝ち抜いた16校が出場する。南部のメンバーは次の皆さん。
 樫本竜、舟越彩人、竹本智、堺目忠将、東光翔馬、大前尋、井戸崇人、山本悠偉、堀本光司、井善之、池永侑樹、岡田卓真、田中僚馬、鈴木順也、坂内拓磨、岩本祥太