平成27年の紀の国わかやま国体とわかやま大会(全国障害者スポーツ大会)に向け日高川町は、6日に開会する臨時議会に南山スポーツ公園陸上競技場整備の工事請負契約の締結を提案する。競技場は両大会のアーチェリー競技のメーン会場で、これまでの土に代えてフィールドをウレタン舗装や人工芝にするなどリニューアル。国体後の利用を視野に入れた充実した施設を目指している。
 整備工事の契約相手方は和歌山市の日本体育施設㈱和歌山営業所(日下部清隆所長)で、請負金額は5億4000万円(税込み)。うち1億4800万円は独立行政法人日本スポーツ振興センターのスポーツ振興くじ助成金。今回の工事はアウトフィールド以外の部分を整備する1期工事。トラック(7118平方㍍)や投てきスペース(1万1313平方㍍)などをウレタン化し、天候に左右されない全天候型に改良するほか、インフィールドを人工芝化するリニューアルを進める。サッカーなど陸上競技以外での利用も考慮に入れている。ほか、排水施設や散水設備の工事も行うことにしており、本年度中の完成を目指している。アウトフィールドの2期工事は来年度。
 日高川町では、国体に向けて25年度から27年度まで3年間で約9億円をかけて南山スポーツ公園を整備する計画で、これまでに陸上競技場では2階建ての本部棟(延床面積約200平方㍍)や公衆トイレが完成している。国体時にアーチェリー競技の練習場となる野球場は内野を黒土化し、選手の安全面を考慮してフェンスにラバーを設置。未舗装だった駐車場もアスファルト舗装し、約200台収容のスペースを確保したほか、野球場西側の用地を整備し、国体時に物産販売や交流スペースとして利用するイベント広場が完成している。