日高町は、総合防災マップを広報8月号とともに町内全戸へ配布した。
 平成14年に安政南海津波クラスを想定した防災マップを配布していたが、東日本大震災の発生や南海トラフの巨大地震の想定発表を受けて新たに製作。がけ崩れ、土石流、地すべりの土砂災害警戒区域や、台風などの大雨時に浸水の恐れがあるエリアも盛り込み、町内全地域と周辺市町の一部も含めた「総合防災マップ」として完成させた。
 大きさはA1判。津波では県発表のデータを基に1㍍津波高到達時間、浸水範囲などが分かるようになっている。1㍍津波高到達時間は田杭漁港付近で18分などと書き込まれ、浸水範囲は浸水深に応じて緑から紫色で色分けしている。土砂災害警戒区域も種類別に色分けし、町内37カ所の避難所はどの災害時に使用可能かを明示している。
 役場担当課では「このマップをよく見て、日ごろからいざというときの避難について考えておいてください」と防災意識の向上を呼びかけている。