みなべ町教育委員会は2日から15日までの2週間にわたり、南部公民館と近くの図書館ゆめよみ館で戦争当時の資料を展示する「平和を考える展示会~伝えよう平和の心~」を開催する。戦時中の教科書や新聞、軍人からの手紙など出展される。3日には映画「父と暮らせば」も上映される。教委では「展示物を見て戦争の悲惨さ、平和の尊さを考えてほしい」と話している。
 15日で終戦から69年。「日本の繁栄と平和をもたらした先人の生き方、考え方を当時の貴重な資料や映像をもとに探り、命や平和の尊さを次世代に残し伝えたい」という趣旨で、みなべ町遺族会や田辺市の昔の暮らし資料室の協力で開催。南部公民館では集められた資料が展示され、戦時中の教科書、生活の様子を示したパネル、新聞などが多数展示される。随時、戦争に関する資料映像のDVDも上映する。展示時間は午前8時半から午後10時。
 図書館ゆめよみ館では入り口付近で「伝えよう平和の心」のテーマで戦争の記録や暮らしを伝える本を展示する。展示時間は午前10時から午後6時半。映画「父と暮らせば」の上映会は3日午後2時からゆめよみ館で開かれ、ストーリーは広島の原爆から生き残ったという後ろめたさから幸せになることを拒否し、苦悩の日々を送る姿を描いた内容。入場無料。