県相撲連盟主催の第27回県少年相撲大会が26日、県営相撲場で開かれ、日高地方勢が大活躍。小学1年の部で井ノ上力也君(野口小)、同2年の部で杉本智斗勢君(同)が見事優勝。4年の部で西虹羽(こおう)君(名田小)、5年の部では井ノ上豪志(ごうし)君(野口小)がともに準優勝し、9月23日に大阪で開かれる関西大会(小学4年以上対象)への出場を決めた。
 小学生の男女が各学年別にトーナメントで争った。1年生の部には13人が参加。井ノ上力也君は1、2回戦、準決勝と危なげない相撲で勝ちあがると、決勝は得意の押し出しで破り、見事初出場初優勝を飾った。「優勝できてうれしかったです」と笑顔があふれていた。2年生の部は14人が参戦。昨年は決勝で敗れて悔し涙を流した杉本君は、2回戦、準決勝とも力強い突き出しで下し、決勝は突き倒しで初優勝を決めた。「去年は悔しかったので、優勝できてうれしいです」と満面の笑みで話していた。
 1~3年生は県大会止まりで、4~6年生は上位4人に関西大会出場切符が与えられる。4年の部は13人が出場。西君は初出場ながら落ち着いた取組で準決勝まで3戦を押し出しなどで破って決勝へ。優勝をかけた一戦は、柔道も強い女子選手に惜しくも敗れた。「決勝で負けて悔しかった。関西では優勝したい」と力を込めていた。10人が参加した5年の部の井ノ上豪志君は力也君の兄。2回戦からで、準決勝では昨年敗れた相手にリベンジして決勝に進出。最後は一回り大きい相手に一歩及ばなかった。「決勝の相手とは普段一緒に練習していて、勝ったり負けたりだったので本番で負けてすごく悔しい。関西大会は優勝したい」と早くも闘志を燃やしていた。
 今回活躍した4選手は、ことし6月のわんぱく相撲御坊場所で各学年で優勝している実力の持ち主ばかりで、高学年の西君と井ノ上君は全国大会出場も決めている。普段は有田少年相撲クラブで練習しているほか、全国大会前などは御坊の中村道場でも稽古をつけてもらって力をつけている。4年以上対象の団体戦では西君が入った有田Aが準優勝、井ノ上君の有田Bが3位だった。
 このほか地元勢では、同じ有田クラブに通う早野慶太君(和田小)が4年の部に出場し、1回戦を突破したが2回戦で敗退。この4年生の部に出場した井口陽登君(切目小)は5位だったが、女子選手(優勝)は関西大会に出場できないため、繰り上がりで関西大会に出場する。