精密歯車の製造・開発企業、大和歯車製作㈱=本社東大阪市、津井克巳代表=の「和歌山第2工場(仮称)」の新築工事地鎮祭は14日、日高川町平川の和歌山工場敷地内の建設予定地で行われた。
 津井代表と同社や県、町、施工関係者ら約40人が出席。三百瀬、紀道神社の間野常民宮司によって神事が執り行われ、津井代表や設計の㈱宮本設計=兵庫県宝塚市=の瀬尾武夫代表、施工の㈱増岡組=本社東京都=の増岡真一代表らがすき入れなど地鎮の儀や玉串を奉てん。最後は神酒拝戴で工事の安全と同社のさらなる飛躍、発展を誓った。地鎮祭のあと、和歌山工場2階会議室に場所を移して直会(なおらい)が開かれ、津井代表は「新工場の建設は町、県の皆さまの手厚いご支援、業者の皆さまのご協力のおかげと深く感謝申し上げます。新工場では航空機分野をはじめとする新しい分野での製品を着実に生産していきますので、変わらぬご指導をお願い申し上げます」とあいさつ。日高川町の市木久雄町長は「新工場建設は町にとってもこの上ない喜びです。工事が安全に行われ一日も早く工場が完成されることを祈念いたします」と述べた。
 新工場は3万5635平方㍍の和歌山工場敷地内に、延床面積約3600平方㍍の2階建てで建設。工場には最先端の歯車研削盤やNC旋盤などの設備を導入するほか、焼き入れ(熱処理)の研究施設も併設し、今後成長が見込まれる航空機、鉄道、船舶の3分野への本格参入を図る。事業費は約17億2400万円。来年2月の操業の目指している。
 同社は、平成4年6月に旧川辺町が誘致した企業。資本金3000万円、平成24年度の売上高は22億1000万円。