和歌山市の高島屋和歌山店で、田辺市龍神村の特産品を集めた物産展「龍神グルメ&アートフェア」が開かれた。店内には農産物などの特産品、木工品など龍神在住作家の作品がずらりと並んだ。来店者らは展示商品を手にとり品定めしては買い求め、「農産物は新鮮で、作品の出来栄えも素晴らしい」と好評だった。
 同店は8月に店じまいが決まっており、閉店セールの第1弾として企画された。これまでにも龍神村と高島屋とは交流があり、昨年は5月に1回目、12月に2回目の龍神フェアが催された。2回目からは村内有志でつくる「ええとこねっと龍神村」が中心となり、フェアの出展物などの内容を取りまとめている。
 今回も龍神材でつくった家具やクラフト、新鮮な生シイタケ、パンなどの加工品、芸術家らの切り絵、和紙、写真などが出展。村内の料理店も参加し、自慢の味を提供した。来店者らは新鮮な農産物を品定めしては購入したり、作品をじっくりと鑑賞したりとフェアを楽しみ、観光キャラクターの「ほっとちゃん」も着ぐるみで登場し、子どもたちの人気を集めていた。
 「ええとこネット龍神村」事務局の松本泉さん(56)は「今回は龍神の特産でそろえ、『オール龍神』をPRすることができた。今後も積極的に龍神村の良さを売り込んでいきたい」と話している。高島屋和歌山店は8月で閉店となるが、フェアはことし秋に高島屋泉北店でも開催を予定している。