東京都の荒川区が中心となる「住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合(通称・幸福リーグ)」に、みなべ町が加盟することが決まった。行政間が連携しながら住民サービスを向上させて幸せを追求していく組織。梅干しを災害備蓄としてセールスに訪れたのがきっかけで、小谷芳正町長は「今後も情報交換などで交流を深めていきたい」と話している。
 行政が住民の幸福を追求していこうと組織。先月に小谷町長が同区を災害備蓄用梅干しのセールスで訪れた際、「みなべ町にもぜひ加盟してもらいたい」と勧められ、先月27日に同町が申し込んだ。現在は加盟に向けて手続きを行っている段階だという。
 活動内容は、年1回の総会や2~3回の実務者会議を開き、調査・活用・町おこし・人口定住と4つのテーマで「幸福」について検討している。メールでの情報や意見の交換も行っている。次回の実務者会議は今月31日で、順調に進めばみなべ町がこの会合に参加することになる。小谷町長は「加盟することで、荒川区との交流がさらに深まる」と期待している。 
 幸福リーグは昨年6月、荒川区の西川太一区長の呼びかけで発足。現在は55の自治体が加盟しており、みなべ町が加盟すれば56番目となる。和歌山県内の自治体では初めて。みなべ町と荒川区は以前からも梅漬け講習会を開催するなどつながりがあり、友好都市の締結に向けても準備を進めている。