中学生硬式野球のボーイズリーグ第45回日本少年野球選手権大会県支部予選の準決勝と決勝戦が29日、有田市のマツゲン有田球場で行われ、御坊ジュニアタイガースが2年連続2回目の優勝。8月2日から大阪で開かれる全国大会と、22日のジャイアンツカップ関西予選への出場権を獲得した。全4試合で17得点、失点はわずか3と攻守ががっちりかみあった。
 15日に開幕し、13チームがトーナメントで争った。タイガースは初戦で湯浅を8―1で下すと、28日の準々決勝では和歌山東を3―0で撃破した。最終日の準決勝は強豪の紀州と激突。事実上の決勝戦といわれた一戦は御坊が4回、3番山本が敵失で出塁し、4番長井が送って1死2塁とし、5番嶝が適時2塁打で先制。相手のボークもあって2点を奪った。投げてはエース山本がキレのある速球で散発4安打、1失点の完投。2―1で接戦をものにした。決勝は昨年秋の大会で敗れている岩出と対戦。御坊は4回、4番長井が安打で出塁し、5番嶝の内野ゴロの間に二進すると、6番中野が右前にはじき返して1点を先制した。同点に追いつかれた直後の6回には長井の四球、嶝の安打、中野の犠打で1死二、三塁とすると、7番鈴子のスクイズが安打となって逆転に成功。なおも盗塁で1死2、3塁から8番西﨑がツーランスクイズを決めて2者が生還し、勝負あり。投げては先発湯川が6回3分の2を1失点の好投で試合を作り、最後は片原がピシャリと締め、4―1で栄冠を手にした。
 井本勘太主将は「つらいこと、しんどいことを乗り越えてきたからこの結果につながったと思います。監督の誕生日に2年連続優勝することができてよかった。全国、ジャイアンツカップに向けて気持ちを入れて練習していきたい」と喜びのコメント。西畑卓也監督は「春は悔しい思いをして、夏に向けてチーム一丸で頑張った結果」と選手をたたえ、山﨑幸二代表は「この大会に照準を合わせて冬場の走り込みをしてきた。春の予選で敗退してからは練習試合を断り、練習と精神面の強化をしてきた成果。ジャイアンツカップ関西予選では全国出場を目指し、選手権の全国大会では県代表として恥じない試合をしたい」と張り切っている。タイガースのメンバーは次の皆さん。
 山﨑幸二(代表)、白綛伸治、瀧野肇、夏見和宏、森本靖(以上副代表)、西畑卓也(監督)、庄内清、中尾剛、庄内睦月、酒田勝也、岡本貴好、田中靖生、垣内諭、羽佐吉史(以上コーチ)、鈴子実来、山本勝生、片原啄勝、栁瀨稜人、中野聖那、湯川晃生、井元勘太、垣内翔、長井良樹、嶝晴城、渡瀨大志、榎本龍人、垣内直、太田龍、塩崎元基、井元数志、西﨑雄大、大久保親績、才木来慎、松木裕幸、中井友裕、小野寺優斗、中田惟斗、川井田駿、鈴子昂臣、中島大輔、小川泰二郎、周家一磨、畑垣聖