日高町比井、比井若一王子神社(鍵本勇治宮司)で29日、宝物殿と随神像1対、神馬絵馬額の奉納奉告祭が行われ、関係者ら約20人が出席した。
 宝物殿は鉄筋コンクリート造り平屋建て、15・20平方㍍の広さ。境内北に建てられ、「紙本法華経八巻」のうちの4巻、「銅経筒」など国指定の重要文化財が保管されている。昭和44年11月の完成で、築44年以上が経過。屋根や扉に老朽化が目立ってきており、貴重な文化財を守るために屋根の防水工事、扉の改修などを行った。改修工事は町から補助を受けたほか、地元の㈱中村建設・中村昭代表と中村勇会長の協力もあり、無事完成した。
 随神像と神馬絵馬額は区内出身の氏子が奉納。随神像は左大臣、右大臣の2体、高さはそれぞれ1㍍ほど。神馬絵馬額は約60×90㌢の大きさで、いずれも御坊市の大谷呉服店(大谷春雄店主)制作となっている。随神像は拝殿に安置され、神馬絵馬額は参集所に飾られる。
 奉納奉告祭は拝殿で行われ、中村昭、勇両氏らに感謝状の贈呈もあった。終了後に宮総代長の皿山守さんは「氏子一同、喜んでおります」と話していた。