日高町中央公民館で29、30の両日、「平和のための戦争展―日高発2014」が開かれ、町内外から多くの人が訪れた。
 特定秘密保護法成立、集団的自衛権の議論が活発化する中、「平和についてあらためて考える機会に」と、同戦争展実行委員会(田中薫実行委員長)が企画。500点以上の展示物では、昭和16年8月15日に召集を求める臨時召集令状(赤紙)、戦地の父から子どもに送られた手紙、「焼夷弾」など爆弾の破片、防空頭巾やモンペなど戦時中の衣類も出展された。戦地の父から子どもに送られた手紙には「今は何も書て(かいて)、シラ(知ら)してやれないが」などと複雑な胸中がつづられ、来場者も熱心に見入っていた。
 展示は大会議室で行われ、第2会場の第1研修室では戦争体験者との懇談、交流コーナーもあった。会場には小学生の姿もあり、戦争の恐ろしさを実感していた。