全国高校総合体育大会秩父宮賜杯第67回全国高校陸上競技対校選手権大会近畿地区予選会は19日から22日まで4日間、京都市西京極総合運動公園陸上競技場で開かれた。日高地方勢では紀央館の双子の兄弟、北亦将成(3年)、雄成(同)両選手が大活躍。弟の雄成選手は砲丸投げと円盤投げの2種目、兄の将成選手はハンマー投げで上位入賞を果たし、それぞれ夏のインターハイ(7月30日~8月3日、山梨県)出場を決めた。
 男子21、女子17の計38種目で熱戦が展開され、男子砲丸投げ、円盤投げ、ハンマー投げの3種目はいずれも6位以内の入賞で夏のインターハイ出場権を獲得。雄成選手は砲丸投げが14㍍94の5位、円盤投げは42㍍44の6位となり、ハンマー投げの将成選手は55㍍98で5位に入賞した。
 雄成選手は20日に行われた砲丸投げで最終6投目に14㍍94をマーク。22日の円盤投げも最終6投目にこの日最高の42㍍44を記録した。大会前に体調を崩した影響もあってか砲丸投げ15㍍20、円盤投げ46㍍36の自己ベスト更新はならず。優勝争いに加わることもできず、「全然だめで力を出し切れませんでした」と悔しさをにじませた。インターハイへ向けては「まず体調をしっかり整えること」と前を向き、砲丸投げは「もっともっと上の記録が狙えると思っているので16㍍50を目標に、最低8位入賞を目指して頑張っていきたい」、円盤投げは「どんな状況でも45㍍を超えられるように練習し、50㍍以上の記録で優勝を狙っていきたい」と巻き返しへ力を込めた。
 ハンマー投げは19日に行われ、将成選手は2投目に54㍍41を記録して自己ベスト(51㍍79)を大きく更新すると、「きょうはまだまだいける」と勢いに乗り、4投目に55㍍98をたたき出した。3週間前の県予選会後に右ひざを痛めるアクシデントもあったが、「無理して練習しようとしていたところ、先生のアドバイスをよくきいて故障をきちんと治したのがよかったと思います」。自己ベストを大幅に塗り替える会心の一投には「納得のいくフォームで投げられました」と笑顔を見せ、インターハイへは「60㍍を目標にし、入賞したい」と力強く抱負を語った。
 中学1年生から兄弟そろって始めた陸上競技。全国大会に一緒に出場するのは初めてで、将成、雄成両選手は「できれば2人そろって入賞したいです」と声をそろえている。