みなべ町や田辺市など紀南地方の梅関係機関でつくる紀州梅の会(会長・真砂充敏田辺市長)と梅娘らが12日、東京都千代田区の首相官邸を訪ね、安倍晋三首相に南高梅をプレゼントした。
 6月6日の梅の日にちなみ、真砂会長や梅娘は毎年首相官邸に総理を訪問しており、今月の6日は安倍総理がG7ブリュッセル・サミットに出席していたため12日の訪問となった。この日はG7サミットにも同行した世耕弘成官房副長官が一行を案内。平安衣装姿の馬場布友香さん(23)=田辺市職員=と日用皓子さん(24)=JA紀南職員=の梅娘2人が紅南高の青梅4㌔や梅干し、運動用種抜き梅干し、梅酒などを手渡した。安倍首相は「いい香りがするねえ」と笑顔でテーブルの梅干しをおいしそうにほおばり、「塩分、酸っぱさが控えめで、体にいい感じ。疲れがとれるね」などと話した。JA和歌山中央会の中家徹会長が「南高は日本一の梅の品種。太陽が当たってこの紅色が着くのです」などと説明。真砂会長が携帯用の種抜き梅干しを紹介すると安倍首相は「家内(昭恵夫人)は海外に行くとき、よく梅干しを持参しています。種抜き梅を私も持って行きたい」と話し、和やかな雰囲気に包まれていた。
 梅娘の2人は「首相は目を合わせて気さくに話してくださり、紀州梅にも興味を示してくれました」と喜んでいた。