河川の保護活動等に功績があった個人、団体をたたえる日本河川協会の河川功労者表彰式が東京で行われ、美浜町の西川河川改修事業推進協議会が表彰された。平成5年の協議会設立から20年以上、西川流域の生活環境、耕地の保全等を目的に、県や町など関係機関とともに改修事業を推進。29日には吉田敬会長と副会長3人が役場に森下誠史町長を訪ね、喜びの報告とともに今後の河川改修について意見を交換した。
 西川河川改修事業推進協議会は、町内の和田(入山)、上田井、吉原、田井畑、浜ノ瀬の5地区を流れる西川の整備・改修計画策定作業にかかわり、町や県と連携しながら事業推進のための住民合意の形成、住民意見を反映した県への改修要望活動などに貢献。毎年、冬場には会員と周辺住民も参加して堤防敷の草刈り、清掃活動を行い、河川と生活環境、耕地の保全にも貢献している。
 29日には吉田会長と若野博一さん、小澤正幸さん、田渕高行さんの3人の副会長が森下町長を訪ね、表彰状と記念品を持参して受賞の喜びを報告。発足からこれまでの取り組みを振り返り、西川の現状からみた課題、昔に比べて回数が増え、浸水深も高くなっているという洪水対策などについて意見を交わした。
 吉田会長らは「私たちは毎年、堤防の草刈り、草焼きをやっているが、それは事業の一番の柱ではなく、本来の存在意義は河川改修の推進にある」としたうえ、森下町長に対し、「会が発足する以前からある入山西側の川の流れをまっすぐにするという構想は、莫大な費用がかかることからなかなか進まないが、これからも部分的な改修であっても、できる限り早く実現していけるよう、ご協力をお願いしたい」などと要望。森下町長も日ごろの環境整備、事業推進への労をねぎらい、町、県とともに一層のスクラム強化を求めた。