御坊商工会議所(吉田擴会頭)のごぼう商工祭2014が25日に寺内町一帯で行われ、好天の下、親子連れら1万2000人でにぎわった。「寺内町を楽しむ」をテーマに多彩なイベントが催され、人力車での散策や御坊の郷土料理「鯛麺」の試食が大人気となった。第3回D(どんぶり)―1グランプリもあり、居酒屋けんさん(見崎英樹代表)が2連覇を飾った。
 人力車は浅草で活躍している4台とプロの引き手「車夫(しゃふ)」4人を迎えて試乗が行われ、小竹八幡神社前のメーンステージでのオープニングセレモニーでは、吉田会頭や柏木征夫市長、元ミス宮子姫の三井若菜さん、会議所青年部の平野未花部長が乗って登場。吉田会頭は「たくさんのイベントがあるので、ガイドブックを見ながら一日たっぷり楽しんでほしい。人力車はくせになりそうです」などとあいさつした。このあと、同神社前と日高別院の区間で人力車の試乗(片道15分、500円)が行われ、親子連れやカップルらが順番待ちをするほどの人気。堀河屋野村をはじめ、横町や松原通りなどの古い町並みを見ながら、レトロなムードを満喫していた。メーンステージでは御坊市民吹奏楽団の息ぴったりの演奏や新極真会の迫力の演武などがあり、見物人から大きな拍手が送られた。うまいもんマルシェゾーンもあり、焼き鳥やラーメン、お好み焼きなど、御坊の名物が大人気。D―1グランプリには5店が参加し、来店者の投票で争った。閉会式前に行われた表彰式で昨年に続き三ツ星レストランの楯を受け取った見崎代表は「今回は『炙りチャーシュー丼』での参加でしたが、心を込めて炙らせていただきました」と喜びをかみしめていた。
 このほか、日高別院ゾーンではそうめんに焼いたタイを乗せた「鯛麺」の試食(300円)が行われ、200食分が完売。食べた人は「上品な味」「あっさりしておいしい」と話していた。また、鯛麺を盛る大皿の展示もあり、1枚300万円という高価な「伊万里焼」などが目を引いていた。境内では「Betuin Cafe」がオープンし、夜間にはライトアップも。日高高校生の書道パフォーマンスも好評だった。
 松原通り商店街ゾーンでも駐車場や旧店舗、天性寺などを使って高校生の演奏や茶席、バザーがあり盛り上がっていた。