高速道路印南SAを運営する日高観光物産センター㈱は23日、農業共済会館で第9期定時株主総会を開き、近く上り線の営業施設リニューアルに向けた実施設計に入ることを報告した。平成27年度の国体による利用客増加に向けた整備で、施設の延べ床面積を既設の約2倍に広げる。秋ごろ着工し、来年のゴールデンウィーク前の完成を目指す。
 印南SA上り線施設は、平成18年に開設。ショッピングコーナーと食事コーナーがあり、1年間通して多くの利用客が訪れ、運営収支は黒字。広さは約220平方㍍で、国体や高速道路南紀田辺~周参見間の供用開始などでさらに利用者が増加すると手狭になることが予想されている。リニューアルでは既存の施設をすべてショッピングコーナーとして土産物を充実、東隣にフードコート施設を増築。フードコートの客席面積は90平方㍍で64席を用意する。
 株主総会では小谷芳正社長(みなべ町長)が、リニューアルについて3月に西日本高速道路の合意が得られたことを報告し「国体や高速道路の南伸、今後の4車線化で利用者増加が見込まれる。リニューアルでより充実した施設にしていきたい」と抱負を述べた。
 このほか総会では第10期の事業計画でも協議し、特産物のPR活動の実施回数を増やしていくとともに、イベントの実施、メディア発信、利用客の動態調査などを決めた。