県の「わかやま森林と樹木の日」の記念行事が24日、日高川町のかわべ天文公園で行われ、県、町関係者やみどりの少年団の児童、生徒ら約300人が記念植樹や表彰、イベントなど通して森林と樹木を将来へ引き継ぐことを誓い合った。
 式典では仁坂吉伸知事が「森林と樹木を育てている多くの方々を迎えて開催できることをうれしく思います。皆さんの心の中に森林と樹木を守り、育てようとする気持ちがより一層高まることを期待しています」とあいさつ。日高川町の市木久雄町長も緑を守ることの大切さを訴えた。続いて県緑化功労賞に選ばれた美浜町の松原小学校が表彰され、児童代表で6年生の鈴木駿一君と右代谷光保さんが煙樹ケ浜の松林を守る取り組みを紹介。仁坂知事から2人に表彰状と記念品が手渡された。
 仁坂知事、県議会の花田健吉副議長、市木町長、日高川町議会の龍田安廣議長が記念植樹。平成23年5月22日に田辺の新庄総合公園で開かれた全国植樹祭で天皇皇后両陛下がお手播きしたオガタマノキ、クマノミズキの苗木を丁寧に植え、参加者全員も竹ポットに種をまいた。
 式典後は、プランターチェアや木ホルダーなどの木工体験、炭琴やアルプホルンの楽器の展示など各種イベントが行われ、参加者らは森林と樹木の恵みをあらためて感じていた。
 県は平成23年度の全国植樹祭をきっかけに毎年5月22日をわかやま森林と植樹の日と制定。全国植樹祭翌年の24年度から毎年記念行事を開いている。