平成28年のNHK大河ドラマが九度山町にゆかりのある真田幸村の生涯を描く「真田丸」に決まったことを受け、仁坂吉伸知事=写真=は「来年の高野山開創1200年、国体に向け、施設も道路もよくなってきており、(観光面に)ものすごくいいタイミングで、ちょうどいいやという感じ」と喜びを表した。
 14日の定例会見で感想を求められ、「(12日に)決まった瞬間、観光局に対して、これから何をやったらいいかを考えるよう指令を出した。NHKにご指導いただきながら、過去の例をみながらいろいろやっていきたい」とコメント。九度山周辺は高野山開創1200年に向けて施設、設備の整備が進んでおり、国体までには京奈和道路も和歌山市までつながる予定で、「九度山町と相談しながら、多くの人が真田丸を楽しめるものをつくり、九度山だけでなく紀北地方を売り出す仕掛けづくり進めたい」と意欲をみせた。
 信州の領主だった真田幸村は、江戸幕府が豊臣家を滅亡させた大坂の陣で、豊臣方の武将として幕府軍と戦い、九度山町は幸村が父昌幸とともに幽閉されていた地として知られる。大河ドラマは三谷幸喜が脚本を担当、キャストは後日発表される。