サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に出場する日本代表メンバーが12日に発表され、みなべ町東本庄の岡崎賢一さん(69)のおい、FWの岡崎慎司選手(28)=ドイツ・マインツ=が前回の南アフリカ大会に続いて2大会連続で選ばれた。テレビ中継で代表入りを知った賢一さんは「日の丸を背負って頑張ってもらいたい」とエールを送っている。
 岡崎選手の父、弘晃さん(62)は賢一さんの弟で、みなべ町東本庄の出身。現在は兵庫県に住んでいる。岡崎選手も中学生のころまでは正月や盆によく家族でみなべ町を訪れていたという。2年前に帰郷し、地元でサイン会を開いたこともあった。賢一さんは岡崎選手の子どもの頃を振り返り、「人懐っこくて、いつも元気に遊んでいた。サッカーがとても好きだった」と話している。岡崎選手が国内のチームで活躍していた時は、賢一さん宅からも梅干しやミカンなどを送った。24年10月には弘晃さんらと一緒に疲労回復効果のある梅干しを持ってドイツを訪れ、激励した。
 W杯のメンバーに選ばれるのは、今回が2回目。前回大会ではデンマーク戦で1点を挙げ、決勝トーナメント進出に貢献した。今大会でも日本代表の中心選手として活躍が期待されている。
 平成17年に清水エスパルスに入団。23年からはドイツに渡り、シュトゥットガルト入り。昨年、マインツに移籍した。ディフェンスラインの裏に抜け出し、ダイビングヘッドなどでゴールを狙うプレーを得意とする。これまで日本代表では38得点を挙げており、歴代3位。