みなべ町東本庄、東本庄生産森林組合(山﨑崇組合理事長)の所有地に完成したメガソーラー「みなべ東本庄太陽光発電所」の竣工式が26日に現地で行われ、関係者ら約200人がテープカットなどで祝った。山﨑組合理事長は「発電所とともに地域や組合員が熱く、明るく、輝いていくことを願っている」とクリーンエネルギーの発電を喜んだ。5月中旬から関西電力に売電を始める。
 施主は㈱ジャパンインベストメントアドバイザー(東京)、企画はjuwi自然電力㈱(同)。稼働後は和歌山みなべ東本庄電力㈱が事業主となる。
 現場は町斎場から北へ約300㍍、建設残土処理施設として活用されていた場所。施設面積は約1万3900平方㍍、発電出力は約1.1メガ㍗・ピーク。年間発電量は約1.3ギガ㍗時で、一般家庭380世帯分の使用量になる。畳1枚程度の大きさの太陽光モジュール(パネル)が4480枚取り付けられた。昨年12月に着工式が行われ、施設建設に取りかかっていた。今月17日に完成し、試験的に発電を行っている。
 竣工式では、山﨑組合理事長がこれまでの経過を報告しながら「生産森林組合と20年間の賃貸契約を結んだ。地域の発展に貢献する」とあいさつ。小谷芳正町長も「国内では原発脱却の動きもあるが、電気はもちろん必要。この発電所で、クリーンなエネルギーによる発電ができる」と述べた。㈱ジャパンインベストメントアドバイザーの白岩直人代表取締役、juwi自然電力㈱の長谷川雅也代表取締役も祝辞した。このあとテープカットともち投げが行われ、待望の完成を祝った。