20日に阪神甲子園球場で行われた阪神―ヤクルトの6回戦は、8―7で阪神が勝利した。この8―7というスコア。「野球で一番面白い」と呼ばれているのは野球ファンならほとんどの人が知っていると思う。インターネットで「8対7」と検索してみると、その昔、アメリカ元大統領のフランクリン・ルーズベルトが言ったことが広まったという説があり、それが日本でも定着したようである。
 では、果たして本当に8―7のゲームが面白いかというと、そうは思わない。力と力のぶつかり合いのメジャーリーグ、「ベースボール」なら、また違うのだろうが、日本の「野球」にはマッチしないと考える。やはりバントやエンドランなどを使って投手を揺さぶり、1点をどう奪うかが観戦していて楽しい。「まだ点入るやろう」みたいな雰囲気より、どのように得点が入るのか予想もつかないという緊迫感がある方が断然見応えがあり、個人的には1―0、2―1のロースコアの接戦に魅せられる。
 プロ野球では「飛ぶボール」の影響で昨シーズンから大味な試合が増えたと感じる。さらに「もっと飛ぶボール」が問題となっている今シーズンは、それが顕著である。内外角へのボールの出し入れを武器に打者を打ち取る日本の投球スタイルでは、一発を恐れるあまり余計な四球が増え、試合時間が長くなる点も気になるところ。それにホームランは打つべき人が打ってこそで、下位打者が簡単に柵越えできるようでは魅力が半減する。
 簡単に「ルーズベルトゲーム」を増やしてしまう可能性が高い飛ぶボール。この問題は再発防止も含めて素早く対応し、手に汗握る試合を増やしてもらいたいものだ。   (賀)