平成24年度から新築工事に取りかかり、ことし3月末に完成した御坊署の竣工式が21日、同署3階講堂で行われ、県警の下田隆文本部長が住民の信頼に応えていく組織作りへ決意を新たにした。
 県警本部の幹部や管内各市町の首長、自主防犯組織や警察友の会など関係団体から約50人が出席。下田本部長は式辞で多くの関係者の理解で竣工できたことに感謝したうえで「県民の期待と信頼に応え、強さと優しさを兼ね備えた警察となるよう、竣工を機に決意新たに組織一丸となって治安維持という崇高な職務の遂行にまい進していく」と力を込めた。公安委員会の片山博臣委員長も「安全安心の和歌山の実現へ努めていきたい」と述べた。岡本敏秀日高振興局長が仁坂吉伸知事のメッセージ、花田健吉県議会副議長も山田正彦議長のあいさつを代読、柏木征夫御坊市長も祝辞を寄せた。御坊署の筧一郎署長は謝辞で「治安と防災の新たな拠点が完成した。署員一丸、気持ちも新たにし、地域との連携を図りながら安全社会の実現へまい進する」と決意を述べた。
 昭和43年に建設した旧庁舎の老朽化に伴う建て替えで、鉄筋コンクリート3階建て。旧庁舎の2倍の広さがあり、総合指揮室や武道場を新たに設けた。総事業費は約15億3000円。