ブラジル、サンパウロの在伯和歌山県人会連合会が創立60周年を迎えるにあたり、県からも23日から30日まで、仁坂吉伸知事と県議会議員、県国際交流協会、県中南米交流協会の関係者ら総勢72人が訪問する。
 24日から26日まではサンパウロから西へ約1100㌔、パラグアイとの国境近くにある南マット・グロッソ州ドラードス市などに滞在し、旧清川村(現みなべ町)出身の谷口史郎氏(73)が代表を務める南マット・グロッソ州和歌山県人会主催の歓迎式、交流会に出席。ドラードス市周辺には戦後、県が単独で開拓を進めた移住地が当時2カ所あり、現在も和歌山出身者が110世帯以上いる。
 25日にはみなべ出身の実業家、松原安太郎氏が戦後、当時の大統領の許可を得て移民計画を進めた「松原移住地」を訪ね、26日から28日まではサンパウロ州の在伯和歌山県人会連合会、日本移民開拓者の慰霊碑、和歌山から進出しているノーリツ鋼機㈱の現地法人ノーリツブラジル、新日鐵住金㈱の現地法人バローレック・アンド・スミトモ・トゥーボス・ド・ブラジルなどを訪問する。