みなべ町清川地内で、3年前の台風12号による大雨の影響を受けて損壊した国道424号の災害復旧工事が進んでいる。新しく設置するルート(1020㍍)でトンネル1本が貫通、橋1本についても建設中。現在は仮設道を設けて通行しており、27年度中に新ルートの供用開始を目指している。
 台風12号による大雨で、清川と高城地内の境界付近に位置する法手見トンネル付近で大規模な土砂崩れが発生。道路が崩壊した。現在は、付近に仮設道路を設置して通行している状態。
 復旧工事は別のルートに道路を新設する形で進めており、区間内にトンネル2本と橋1本を設ける計画。これまでに新穂手見トンネル(482㍍)が貫通したほか、34㍍の橋(仮称・清川1号橋)についても昨年3月から工事を開始。下部工が完了して上部工へと移っており、7月末ごろまでに完成する見込み。その後は2本目の延長283㍍のトンネル(仮称・清川トンネル)に着手し、龍神方面から高城方面に向けて掘削を開始する。この区間は27年度中に供用開始する見込みで、完成すると土砂崩れ発生現場付近の仮設道路を通らずに国道424号が通行できるようになる。
 新法手見トンネルから清川球場付近までの2040㍍区間を2車線化する現道の改良工事にも併せて取りかかっており、平成28年度の完成を目指して進めている。