印南町島田の浄土宗光明寺(垣光隆住職)で14日、無病息災などを祈願する恒例の曼陀羅会式が行われ、檀家の小学生の女の子12人が和讃を唱えて花を添えた。
 文化4年(1808年)ごろ、当時の光明寺住職が観経曼陀羅の掛け軸を作り、野菜や果物などを供えて中将姫の和讃を子どもたちが唱える「百味(ひゃくみ)供養」を始めたのが由来とされている。200年以上の歴史があり、毎年4月14日に行われている。小学3年から6年の女子児童が毎年務めており、春休み中に連日練習に励んできた。
 はかま姿の子どもたちは鈴を振り、鉦を打ちながらかわいく和讃を唱え=写真=、総代は檀家が持ち寄った農産物を供えていった。参拝者は「子どもたちのおかげで会式が華やぎます」と笑顔があふれていた。境内ではもちまきもあり、にぎわった。子ども和讃に参加したのは次の皆さん。
 庄門梓、木村安住、片山晴香(以上6年)、玉置美怜、山口日菜子、西川夏未、坂田弥由、林美由紀(以上5年)、木村日茉莉、火縄優衣、片山有咲(以上4年)、村上歌音(3年)