先日、筆者が使っていたパソコンが新しくなった。ニュースなどで報じられているので、すでにご存じの方も多いと思うが、「WindowsXP」のサービス終了に伴う、買い替えだ。「すでにXPは使っていない」という人も多いだろうが、なかなかアップグレードや買い替えのタイミングをつかめず、まだXPのままの人もいるのではないだろうか?
 サービス終了といわれているが具体的にどういった問題があるのか。最も大きな問題はこれまでマイクロソフトから定期的に送られてきた更新プログラムが来なくなるということ。プログラムにはセキュリティの脆弱(ぜいじゃく)性を修正するプログラムも含まれているので、更新されなくなるということは今後見つかる脆弱性について対応できなくなるということだ。Windowsとは別にセキュリティソフトを導入している人も多いと思うが、これらのソフトだけでは防ぎきれない可能性もあるという。パソコンに侵入されても「大した情報は入っていないから」や「インターネット銀行を使っていないから」などという人もいるかもしれないが、数年前に話題になった遠隔操作によって他人の攻撃に利用される可能性もある。
 本紙ホームページではアクセスしたパソコンが使っているOSがわかるが、ことしに入ってからでも約10%がXPを使用している。今後もインターネットを使わなければ大きな問題ではないが、USBメモリやSDカードなどを介してのウイルス感染の可能性も少なからずある。パソコンやOSが変わると何かと使い勝手が違い、最初は使いにくいこともあるが、やはりセキュリティ面などを考えて、買い替えやアップグレードをしたほうがいいだろう。    (城)