グリーン日高、紀州中央、みなべいなみの日高地区3JAが合併した新しい「JA紀州」が1日、発足した。御坊市の本所駐車場でセレモニーが行われ、新しいロゴマークやマスコットキャラクターを披露した。正組合員数や販売高が県内一を誇る組織のかじ取り役となる久保秀夫新組合長は「組合員の所得を向上させ、喜んでもらえるJAをつくりたい」と抱負を語った。
 幹部ら約50人を前に久保組合長は「組合員の信頼に応え、喜んでもらえるJAづくりへ一生懸命頑張ろう」と短い言葉に決意を込めた。新しいロゴマークとマスコットキャラクターがお披露目され、コンセプトの説明も行われた。最後は元3JA組合長の久保さん、芝光洋さん、鈴木恒雄さんの3人がテープカットし、新しいJAのスタートを祝った。
 セレモニーの後に久保組合長が記者会見。まず「組合員に信頼され、生活がよくなるように努力していきたい」と抱負。エリアは広くなるが、これまで通り各支所や出張所が中心となって組合員をきめ細かくサポートしていくため、本所以外の職員異動はこれまでのJA単位内で行った。南高梅やミニトマト、花などすでにブランド化されている作物はこれまで通りの名称で販売していくほか、3JAに共通するキヌサヤやウスイなどの豆類は今後、新しいブランドとして有利販売していくことへも意欲を示した。
 JA紀州のエリアは日高地方1市6町と田辺市龍神村。正組合員数は1万1984人で県内1位、准組合員も含めると2万4478人(3位)となる。職員数は456人(2位)、臨時職員も含めると717人。野菜や花きなどの販売高は110億4200万円で県内1位となる。