第36回全国高校柔道選手権大会は20、21の両日、東京の日本武道館で開かれ、女子団体で県代表の紀央館が3位入賞と大健闘した。
 女子団体には全国各地の代表48校が出場。紀央館は阪部りり子(1年)、山本七海(同)、松田なみき(同)、堀みのり(2年)、宮﨑さくら(同)の5選手がメンバー。いずれの試合も先鋒・阪部、中堅・山本、大将・松田で挑み、東北(宮城)を2―0で下して初戦を突破すると、2回戦は小城(佐賀)を2―0、3回戦は新田(愛媛)を1―0で破り、準々決勝では2月の近畿大会で敗れている東大阪大敬愛(大阪)と激突。阪部が大外刈りの優勢勝ちで流れを呼びこむと、続く山本はポイントでリードされながらも、相手選手が背負い投げにきたところを返し技で対応、技ありを奪って逆転勝ちを決めた。準決勝は桐蔭学園(神奈川)に大将戦で松田が勝利したものの、阪部と山本が敗れて1―2で惜敗した。全国大会最高位(これまではベスト16が最高)の3位の成績に松村遥香監督と小阪悦子部長は「これまでの全国大会では勝てそうな相手に敗れたり、気持ちで負けて力を発揮できなかったりしていただけに本当によくやってくれました」と選手をたたえ、宮﨑主将は「自分たちの力が発揮できた。もっと上を目指してみんなで切磋琢磨していきたい」と笑顔を見せた。先鋒で3勝を挙げるなど活躍した阪部選手が優秀選手に選ばれた。
 ほか個人戦では紀央館女子勢は、堀が52㌔級、山本が63㌔級、岡本希望(2年)が70㌔級、松田が無差別級に出場したがいずれも初戦敗退。男子では箕島の杉元拳右(御坊市)が81㌔級で初戦を突破したが2回戦で敗れた。