由良町の中学生硬式野球チーム、紀州由良シニアに1日、米大リーグ・アトランタブレーブス国際スカウト・スーパーバイザーの大屋博行さん(48)が訪れ、メンバー25人に投球指導などを行った。
 大屋さんは幾多のプロ野球選手を目の当たりにしてきた経験を生かし、スカウト活動の傍ら全国各地で技術指導も行っている。由良シニアとは16年前から交流があり、この日は今季公式戦開幕戦となる第43回関西連盟春季大会和歌山ブロック予選(1日開幕)へナインの激励も兼ねて由良町に来た。
 あいにくの雨で練習会場の町民グラウンドが使えなかったため、雨天練習場として使っているグラウンド敷地内のビニールハウスの中で指導。大屋さんは「強い球を投げるには、まっすぐステップしなければならない」「(利き)腕が伸びきったらだめ」などと身振り手振りを交えてアドバイスを送り、「何かになりたいと思ったら、絶対にその気にならないとだめ」と日々の心構えも説いた。
 エースの村岡世渚君(1年)は、「分かりやすく教えてもらって勉強になりました。いわれたことを意識して、しっかりと練習していきたい」と話していた。