事故現場での連携と救助技術を磨こうと、日高広域消防印南出張所と南部出張所は28日、印南町若者広場で合同訓練を行い、負傷者の搬送など本番さながらに実践した。
 高速道路で車3台が関係する交通事故が発生したと想定。訓練内容は隊員に知らせず、事故現場を再現して到着した隊員が状況判断しながら行った。救急隊は負傷者7人を素早くトリアージし、救出の順番を決めると、救助機材でドアをこじ開けるなどして車内で首などを固定しバスケット担架で搬送。指揮者が的確に指示を出し、キビキビと動いていた。終了後は全員で検証し、トリアージは的確だったか、負傷者への接し方に問題はなかったかなどを活発に意見交換した。訓練を見守った南部出張所の寺嶋太加伸所長は「初めての試みで、負傷者目線での新しい課題も見つかった。これからも訓練を重ねて事故に備えたい」と話していた。