4月15日告示、20日投開票の日高川町議選へ28日、小熊の総合防水工事・各種塗装工事などの自営業、伊奈禎胤(さだつぐ)氏(57)が出馬を表明した。新人一番手の名乗りで、現時点で定数12に対して、出馬予定者は現職12人と合わせて計13人となり1人オーバー。選挙戦突入が確定的となった。
 伊奈氏には、かねて地元を中心に出馬を望む声があり、自身も「住民の声を町政に届けたい。広い小熊区の中で議員不在が続いており、地元のためにも頑張りたい」と出馬を決意。選挙戦本番まで2カ月を切っての出馬に「定数を削減した中で、議会活性化のためにやはり選挙は必要。私だけでなくあと2人でも3人でも名乗りを上げてほしい」と話す。抱負については、防災対策で「市木久雄町長が公約に掲げている小熊地内への防災センターの建設を促進、協力したい。センターは町の中枢を担う役場の災害時の代替施設、地元をはじめ町内外、高速道路利用者など広域的な避難施設としても必要で、建設に向けて頑張りたい」と強調。子育て支援については「保育所の園児の受け入れ条件を見直しすることで子どもを預けやすくしたい。保護者の皆さんが働きやすく、子育てをしやすい環境にしていきたい」と意欲を見せている。
 今回から定数を現在の16から12に削減しての選挙。これまで現職4氏が不出馬を表明しており、現職の不出馬で議員空白地となった地域をはじめ、中津や美山などでは擁立への動きが活発化。予断を許さない状況だ。